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森永卓郎さんのちょっと賢い年金生活

生前整理の落とし穴 2024.10.01
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昨年末にガン宣告を受けて以来、私は、万が一に備えて、生前整理を積極的に進めてきました。ただ、それは預金口座の一本化とか、株式や投資信託の売却など、お金の整理が中心でした。私が甘くみていたのは、「モノ」の整理の方でした。
たまたま同時期に義母が介護施設に入ることになり、整理業者に片付けを依頼したのですが、これが大変な作業でした。4人がかりで朝から晩まで丸二日間仕分けをして、結局2トントラック5台分のゴミが出ました。「一人暮らしでこんなに多い人はいませんよね」と業者に言うと、「もっと多い人はたくさんいますよ」という回答でした。
費用も高額です。ネット上では、2DKで10万円前後のモデル費用が出ていますが、それはあくまでも基本料金です。廃棄物の内容によっては、すぐに費用が数倍に膨らみます。桁違いに高くなることも珍しくありません。近年の環境規制の強化で分別に手間がかかるようになり、最終処分の費用も高くなっているからです。また、整理業者によって、料金が2倍以上違っていることも事実で、業者選びに相見積もりは不可欠です。
私は、とても良心的な業者がみつかったので、大学の研究室の整理から始めました。まず学生の代表を研究室に招いて、欲しい書籍などを持って帰ってもらい、残ったモノを業者にすべて処分してもらいました。それでも10万円近い費用がかかりました。
数年前、私の12万点のコレクションを展示する博物館の全館鑑定をテレビ局がしたのですが、最終評価はゼロでした。そのときは、腹を立てたのですが、売れるモノの価値より、処分費用の方が高いのが一般的なのです。
ただ、モノの処分は、普段から断捨離を進めておけば、いざという時の負担を大きく減らすことができます。少しずつで構わないので、思い切って処分を続けていく「積み重ね」が大切と言えるのではないでしょうか。

【森永卓郎さんのちょっと賢い年金生活】一覧はこちら

 


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