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ＮＴＴドコモが新しい料金プラン、ｉｒｕｍｏ（イルモ）を発表しました。0.5ギガバイトの最安プランは、月額基本料が５５０円という圧倒的な安さです。ただ、イルモはまったく新しいプランではなく、もともとＮＴＴレゾナントが提供してきたＯＣＮモバイルワンという通信サービスで提供されていた料金プランです。ＮＴＴレゾナントがＮＴＴドコモに吸収合併されたため、料金プランもＮＴＴドコモにお引越ししてきた形です。
５５０円という基本料金は激安で、しかもドコモ回線を使っているので、つながりやすいという素晴らしいサービスだったのですが、これまであまり普及していませんでした。その理由は、ＯＣＮモバイルワンが、設定を自分でやることが原則だったからです。私も、ＯＣＮモバイルワンを利用していますが、パソコンの通信端末で利用するという特殊な使い方をしていることもあって、設定方法が分からなくて、１日がかりの仕事になってしまいました。
そもそも、0.5ギガバイトという小さな容量で済む人は、電話の利用が中心で、外でネットを使うのは、スマホ払いくらいという高齢層がターゲットになります。そうした高齢者に、自分で端末の設定をしなさいと言っても、無理な話です。それが今回ＮＴＴドコモの料金プランの一つになったことで、ドコモショップの手厚いサポートを受けられるようになったのです。
ドコモ以外の通信会社も、格安プランを提供していますが、大部分はネット申し込み専用で、設定も自分でやる必要があります。つまり、周囲に端末の設定をしてくれる若者がいない高齢層は、格安プランを使いたくても使えない状態が続いてきたのです。そのことを考えると、イルモの登場は、高齢者に大きな福音となります。しかも、ドコモを使っている人は、料金プランの変更だけで、イルモを手にすることができます。久しぶりに高齢者に吹いた追い風と言えるでしょう。