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森永卓郎さんのちょっと賢い年金生活
- 【第51回】家系図を作ろう 2016.07.09
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先日、珍しく時間が空いたので、久しぶりに、法事に出席しました。私は、父親が佐賀県嬉野市出身、母親が東京都文京区出身です。今回は、母方の親戚が集まったのですが、私は親戚の誰が、どういう関係になっているのか、よく知らなかったので、恥を忍んで、家系図を書いてもらいました。
母には、兄弟がたくさんいることは、知っていたのですが、実は9人兄弟の長女だったことが明らかになりました。祖母は、後妻として祖父のところに嫁いでいて、祖父には先妻との間に2人子供がいたのですが、その2人との付き合いがほとんどなかったのです。しかも、祖父は、私が生まれるかなり前に亡くなっており、私は名前も知りませんでした。祖父の名前を知らないくらいですから、当然、先妻の名前も知りませんでした。親戚から、祖父の先妻の名前を聞いて、私は心臓が止まりそうになるくらい驚きました。先妻の名前はトシというのですが、それは私の母とまったく同じだったのです。つまり、祖父は、先妻を失った後、後妻を迎え、そこで初めて生まれた子供に、先妻の名前を付けたのです。後妻だった祖母は、どんな気持ちだったのだろうと考えてしまいました。
さらに、祖父の仕事の話を聞いて、私は再び驚きました。祖父は、大阪の守口出身で、もともとコメの先物取引をしていたそうなのです。私は、よく関西人っぽいと言われるのですが、自分に関西人の血が流れていることに驚きました。
こうなってくると、俄然、自分のルーツに興味がわきます。ところが、親戚は記憶にもとづいて話しているので、情報があいまいで、正確なことが分かりません。時間があれば、自分で調べても面白いと思うのですが、いまは便利な時代で、家系図を代行で作ってくれる会社があるのです。私は群馬県の縁喜堂という会社に依頼したのですが、江戸末期くらいまで遡れるとのことで、いまから結果が楽しみです。■ PROFILE
森永卓郎 1957年東京生まれ。経済アナリスト。東京大学経済学部卒業後、日本専売公社(現JT)、経済企画庁、民間シンクタンクなどを経て、獨協大学経済学部教授に。多数の著書を手掛け、「年金は60歳からもらえ」(光文社)を監修。ペットボトルの蓋などB級グッズコレクターでもある。コレクションを展示する博物館(B宝館)を新所沢に2014年10月に開館!