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森永卓郎さんのちょっと賢い年金生活
- 【第26回】増税分をクレジットカードで取り返す 2014.05.21
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消費税が8%に上がって、物価高が家計をじわじわと圧迫しています。この苦境を乗り切る一つの手段が、クレジットカードのポイントです。普通のクレジットカードは0・5%分のポイントが付くのですが、ずっと高い還元率のカードが存在しています。
例えばJALカードです。年会費が2、160円かかりますが、毎年JALの初回搭乗の際に1000マイルプレゼントされます。1マイル=1・5円換算なので、実質負担はさほどありません。通常、JALカードは200円で1マイル貯まりますが、3、240円の年会費を支払って、ショッピングマイルプレミアムに加入すると100円で1マイルになります。さらに特約店での買い物は、100円で2マイル、つまり3%分の還元になるのです。特約店は、イオン、ファミリーマート、エネオスなどがありますから、特約店での買い物を中心にすれば、かなりのマイルを貯めることができます。東京・札幌間、東京・那覇間の往復無料航空券が、カード会員は、1万4000マイルで交換できます。JALは、マイルで予約を取りやすいので、飛行機を利用する人にはとてもお得です。
また、リクルートカードも還元率の高いカードです。年会費無料の通常カードでも1・2%の還元がありますし、年会費2、160円を支払ってリックルートカードプラスに加入すると、2%の還元率になります。これは、どの店で買い物をしても同じです。貯まったポイントは、ホットペッパーグルメや旅行サイトのじゃらんなどで使えます。
クレジットカードのポイントを貯めるコツは、コンビニやタクシーなど、使えるときにはできるだけカードを利用して、こまめに貯めることです。ただし、複数枚のクレジットカードを作ると、ポイントが分散して無駄になってしまうことがあるので、ポイントを何に使いたいのか、自分がよく利用する店はどこかを考えて、枚数を絞り込みましょう。
■森永卓郎
1957年東京生まれ。 経済アナリスト。東京大学経済学部卒業後、日本専売公社(現JT)、経済企画庁、民間シンクタンクなどを経て、獨協大学経済学部教授に。多数の著書を手掛け、「年金は60歳からもらえ」(光文社)を監修。ペットボトルの蓋などB級グッズコレクターでもある。