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聖マリアンナ医科大学病院 スーパー医師による医療情報

神経内分泌腫瘍の最新治療 PRRTを行っております 消化器内科診療部長  神経内分泌腫瘍 センター長 立石敬介先生 2024.09.19
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 神経内分泌腫瘍(NEN)は日本で年間の新規発症者が数千名といわれている腫瘍です。胃、腸、膵臓などの消化器と肺を含めた全身の様々な臓器に生じ、肝臓転移もしばしば引き起こします。その特徴としては症状が多彩で、腫瘍が分泌するホルモンによって血糖異常、下痢など腹部症状、皮膚症状など様々な症状を呈する機能性(症候性)タイプもあれば、無症状の非機能性(無症候性)タイプの場合もあります。つまり神経内分泌腫瘍は病状や経過が複雑であるため、総合的に病状を評価し、個々の病態に合わせて最適な治療を選択する必要があります。また遺伝性疾患の一部として発症する場合もありますので、この疾患の診断や治療には多くの専門医の協力が必要といえます。当院の神経内分泌腫瘍センターでは、内科、外科、放射線科、病理部など多くのエキスパートが協力して診療し、内視鏡治療、外科手術、化学療法など様々な治療を行っております。
 さらに当センターでは神経内分泌腫瘍の新しく有効な治療法であるペプチド受容体放射性核種療法(PRRT;peptide receptor radionuclide therapy)を導入しております。このPRRT治療は国内では2021年6月に保険適用となったばかりですが、海外ではすでに以前からその有効性と安全性の高さで神経内分泌腫瘍の重要な治療法として位置づけられています。現在、この治療は日本国内ではまだ限られた施設でしか行うことができません。なぜなら放射性薬剤を用いるために特殊な画像診断設備と専用の特別措置病室などが必要とされるためです。当院ではソマトスタチン受容体シンチグラフィーのみならず最新機種のPETとSPECTを有し、PRRTを行う十分な治療環境を整えていますので、治療の必要な患者様を積極的に受け入れております。
 このPRRT治療に限らず、神経内分泌腫瘍の診断・治療が必要な方がいらっしゃいましたら、当院の神経内分泌腫瘍センターにご相談・ご紹介ください。

 

■取材協力

聖マリアンナ医科大学病院(神奈川県川崎市宮前区菅生2‐16‐1)

☎044‐977‐8111㈹


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