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聖マリアンナ医科大学病院 スーパー医師による医療情報

早期治療で「骨粗鬆症」による骨折を予防、まずは検診を! 2024.07.03
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産婦人科 鈴木直先生

「骨粗鬆症」という言葉は聞いたことのある人は多くいると思いますが、自分が骨粗鬆症かもしれないと心配になったことがある人はそれほど多くないのではないでしょうか。

 超高齢社会の現在、骨粗鬆症患者数は1500万人以上いるとされ、そのうち約7割が女性です。骨粗鬆症は自覚症状に乏しく、腰椎や大腿骨などの骨折を認め、痛みが出た時点で、初めて骨粗鬆症と診断され、治療を開始する人が多いのです。現在、大多数の骨粗鬆症患者が未治療です。骨粗鬆症の主な原因は女性ホルモンの欠乏と加齢と言われており、女性の場合は閉経後から急激に骨密度が低下します。女性の骨粗鬆症有病率は60代で5人に1人、70代で3人に1人、80代では2人に1人と言われています。日本女性の平均寿命は87歳を超え、長寿であることは周知の事実です。しかし、女性の健康寿命は約75歳と、約12年と差が開いています。超高齢化が急速に進む日本にとって、生活の質を維持し、社会保障制度を持続するために、この差を縮めることは必須です。65歳以上の女性において介護が必要となった原因の1位は認知症、2位は転倒・骨折です。女性は閉経後、骨密度の低下とともに筋力も低下します。骨粗鬆症患者は早期治療介入することで、ある程度の骨折予防が可能です。大腿骨近位部骨折においては単に生活機能を低下させるだけではなく、死亡率を上昇させる死に直結した骨折です。

 川崎市では40歳から70歳までの女性は5年ごとの節目の年に骨粗鬆症検診を受けることができます。2015年の骨粗鬆症検診率の全国平均は約5%、神奈川県はワースト3位の1%以下です。骨粗鬆症財団は骨粗鬆症検診率が低い地域ほど大腿骨近位部骨折が多く、要介護率が高いと結論づけています。骨粗鬆症治療の重要性から当院では今年、骨粗鬆症センターを立ち上げる予定です。神奈川県の骨粗鬆症検診率を上昇させ、健康寿命を延ばしましょう。ぜひ当院へ骨粗鬆症検診を受けにいらしてください。

■取材協力

聖マリアンナ医科大学病院(神奈川県川崎市宮前区菅生2‐16‐1)

☎044‐977‐8111㈹


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