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聖マリアンナ医科大学病院 スーパー医師による医療情報
- 時代のニーズにこたえる医療機関であり続けたい 病院長 大坪 毅人先生 2024.07.03
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聖マリアンナ医科大学は川崎市宮前区に1971年創立されました。当院の特徴は三つあります。一つ目は、特定機能病院として高度医療を提供すること。二つ目は、川崎市北部の2次医療圏の地域中核病院として外来、入院診療のみならず1次から3次救急医療を提供すること。三つ目は、災害拠点病院として災害や新興感染症など不測の事態に必要とされる医療を提供できるよう備えることであります。
本学は、2021年創立50周年を迎えました。これを記念して病院のリニューアルを計画し、2023年1月には新入院棟に移転いたしました。新入院棟は1階に一次から三次までの救急医療、画像センター、核医学、放射線治療を配置。2階に集中治療室66床のほか内視鏡センターを配置。3階に手術・IVRセンターとして手術室20室、IVR室5室を配置しました。さらに4階はサービスヤードとしてSPD、薬剤部、栄養部、中央器材室、病理解剖室を配置しました。5階は総合周産期母子医療センター、産科、小児科・小児外科を配置し、6階から11階は各フロアを3つの入院病棟としております。11階南病棟は特別室を含む全室個室の病棟です。新型コロナウイルス感染症対応の経験を生かし1階救命センター、2階EHCU・EICU、7階呼吸器病棟では感染症等の対応が可能です。さらに高齢者の増加といった時代のニーズに対応して看護師、薬剤師のみならず、リハビリスタッフ、栄養士を病棟に配置し急性期病院においても入院期間中のケアを充実させております。このほかDXの推進として、EZCareTec社のBestCareを導入し、従来の電子カルテからヘルスケア情報システムの導入に取り組んでおります。さらにはマリアンナアプリを導入し電子カルテ情報を患者さんと共有し、患者さんを通してかかりつけ医とも医療情報を共有することが可能です。
今後は、近隣医療機関とこれまで以上に密接な連携のもと時代のニーズに合った医療を提供し、安心して住むことができる街作りの一助となるべく精進を重ねてゆく所存です。
■取材協力
聖マリアンナ医科大学病院(神奈川県川崎市宮前区菅生2‐16‐1)
☎044‐977‐8111㈹