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清水国明さんの国明式災害生存術
- 季節を全身で受け止めて 心ときめく時間を過ごしたい 2011.02.14
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死ぬまでにあと何回、心ときめく夏や冬を楽しむことが出来るのだろうか、と考えるときがあります。
このまま何事もなければまだ何回かは繰り返すことが出来るのでしょうが、クーラーや暖房機のお世話になりながら息をひそめて過酷な季節が通り過ぎるのを待っているような、そんな引きこもった夏や冬のことではありません。肌がちりちりと焼けるカンカン照りの真夏、鼻毛も凍る極寒の冬がやってきたとき、あと何回、外へ飛び出してそんな季節を全身で受け止めて過ごせるのか、と考えるのです。
暑い夏、寒い冬から逃れようと望むのは、老化現象、人間らしさの放棄、生存欲の衰退、なのでしょうか? 思えば学生のころは初雪の便りが届くと、もういてもたってもいられなくて、徹夜で車を走らせて信州などのスキー場を目指したものです。到着してまず一服、とお茶なんて飲んでいる人が信じられず、リフトが動き出す前から並び、営業終了まで滑り通していました。
社会人になっていつしか到着後のまず一服、をするようになり、お昼休憩が長くなり、リフトに並ぶのが面倒になってきて、渋滞が嫌だからとか何とか言って、まだ陽が高い内に帰路につき始めましたね。そしてやがて寒い冬のレジャーはやっぱり常夏のハワイやね、なんて軟弱なことになって現在に至っています。
還暦を機に初心に帰り、もう季節に背を向けるような不自然な生きざまは改めて、あのころあんなに大好きだったスキーに、もう一度戻ってみることにします。3歳になった国太郎とカマクラやソリで雪遊びをして、究極は背中におぶってダウンヒルを楽しませてやります。さりげなく自慢していますが、確かにスキーは上手です。上手でした。この長いブランクで果たしてどんなことになるのか、不安であり、楽しみでもあります。
この冬は寒くなりそうだとか。上等です。冬らしい冬に飛び出して、自分らしい自分の楽しみ方で、思いきり楽しみます。どうです、ご一緒に。
清水国明
タレント・多毛作倶楽部 代表