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清水国明さんの国明式災害生存術

森の草木と心が通うようにきっと人も人とつながれる 2009.09.04
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※この記事は、2008年7月発行の【はいからEst】に掲載されたものです。

 

【清水国明さんのスローライフのススメ】一覧はこちら

 

 

 先日テレビのニュースで流れていましたが、山梨県が人口あたりの自殺者が一番多いそうです。県外からやってきて樹海などに入って自殺する人がいるから、と説明していました。いずれにしても、近頃多いですね。原因はうつ病が一番で、二番目が身体の病気、そして多重債務だそうです。河口湖の森の中で僕がやっている自然樂校では、企業や学校、一般団体の研修旅行を引き受けていますが、最近のオーダーでは、「うつ」の予防と対策に関する企業研修が増えてきています。


 自然の中で「人と自然、人と人のつながり、開かれた心育て」を目指す自然樂校は、何らかの原因で「うつ」に陥った人たちが、自然の治癒力で自分を癒し、回復して日常や仕事の現場に元気に復帰するための応援もしています。と言っても特別な治療行為をするわけではなく、気楽に、気持ちよく過ごしているうちに、自分の中に「うつ」を克服する強い力が育ってくるのを気長に待つだけ。何もしたくない、やる気がおきてこない「うつ」症状を改善することが出来るのは、本当に好きなこととの出会い、ではないかと思っています。


 森を散策していると、足元の草花や樹木と心が通う、不思議な瞬間があります。草花と会話できるのは、それぞれ固有の周波数をチューニングして相手に合わすことが出来たから。人と人も、周波数を合わせれば心が通います。音階のドレミのようなもので、ドとド、レとレのように、同じ周波数の人と心が通うのです。

 

 普通は、相手がドからレに移行すれば自動的に調整できるのですが、いつかどこかで、もしくは長い間のプレッシャーで心が傷ついた人は、もう誰にも心を覗かれたくない、覗きたくないという拒絶が、チューニングを拒んでしまうのでしょう。決して傷つけられることがない自然や草花の周波数に合わす訓練で、心を開くチューニング能力を回復させることが出来ると信じています。心と体を丸ごと健康にするために、森へ還りましょう。

 

■清水國明(タレント・自然暮らしの会代表)
お問い合わせ /自然樂校 TEL 0555-73-4116
 

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