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清水国明さんの国明式災害生存術
- 「ありがとうを集めたい」自然樂校の新しい目的です 2009.08.18
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※この記事は、2008年6月発行の【はいからEst】に掲載されたものです。
全国に飲食のチェーン店を展開している「和民」のオーナー、渡辺美樹さんと親しくお話しする機会があって、渡辺さんの話にとても感動しました。テレビなどでカンボジアの学校建設や有機野菜を作っているワタミファームのことなどは知っていましたが、その他にもまだまだ素晴らしい取り組みをされています。赤字の学校や病院を建て直したり、老人ホームを運営したり。早朝に行われた朝食会の講演で、みんなが喜ぶことをして沢山の「ありがとう」を集めれば、事業はうまくいくと、ビジネスの極意を披露されたとき、「最少経費で最大利益を目指すのが経営の鉄則だと思うのですが」という質問が出ました。数日前に河口湖の温泉に老人ホームのお年寄りを400人招待し、そのために400人の社員、20人の医療スタッフを用意したそうです。そんなことしていたら事業は失敗してしまう、と考えるのが一般的です。渡辺さんは、お年寄りが大好きで「自分の親だとしたら、温泉に入れてやりたいじゃないですか」と言います。自分の親だと思って接するから「親切」というのかもしれませんね。
ワタミが経営する老人ホームは、どこもほぼ満員なのだそうです。だからとんでもないサービスをしても経営が成り立つ。逆に言えば、そんな徹底したサービスだから満員になるのですね。入居率の悪い経営状態だと経費を抑え、サービスも低下する。そうするとさらに人が入らなくなるという悪循環。どうすればお客さんが喜んでくれるのかだけを一生懸命に考えて働けば、収益は後から付いてくる。そうなるようにビジネスモデルができているから、なのだそうです。
経費を抑えること、売上を上げることばかりを意識していましたが、僕の施設「森と湖の楽園」「自然樂校」も、沢山のありがとうを集めさえすれば経営がうまくいくビジネスモデル、リピーターが増える仕組みになっていることに気付きました。これからは一生懸命、ありがとうを集めることにします。
■清水國明(タレント・自然暮らしの会代表)
お問い合わせ /自然樂校 TEL 0555-73-4116