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清水国明さんの国明式災害生存術
- 人間本来の力を、スローライフとスローフードで実現 2008.10.29
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長寿の国といわれている沖縄では、高齢者が自分たちより先に逝った若い世代の人を見送るケースが増えているのだそうです。どこよりも早くアメリカナイズされた沖縄で、ファーストフードで育った世代の人たちが、スローフード育ちのおじいちゃんやおばあちゃんの寿命に追いつくことが出来ないという逆転現象。食の変遷を見ると早晩、全国的な傾向となるのでしょう。
体にいいもの、例えば玄米菜食のような食事を、ゆっくり、すこしずつ食べることがいいようです。健康を損なう原因は満腹と低体温だそうですよ。厳しい自然環境の中で生き抜くためにすべての生き物は、空腹に耐え、その状況で命を生きながらえさせるためのプログラムがインプットされているけれど、いつも満腹で満ち足りて生きる状況なんて想定外だから、体が戸惑ってしまう。余計な脂肪を溜め込みすぎて病気になるのは、不自然な生活環境のせいなのですね。
いつも少し空腹感を感じながら過ごすことが健康の秘訣なのかもしれませんが、僕は貧乏性ですからいつも、う~っと唸るほど食べてしまわないと満足できません。断食をすると「オートファジー」という、自分が自分を食べる現象が起きるのだそうです。体の中の一番不必要な物から食べてゆくので、例えば腫瘍とかコレストロールみたいな物が減ってゆくという話。病気のときに食欲が無いのは、病気の素を食べているから、つまり消化に忙しいからで、そんなときに食べ物を胃に入れると病気に勝てません。動物たちは病気になると何も食べずに、じっとしています。人間だけが、栄養つけなければ、と無理して食べようとします。考えてみると不自然なことかもしれませんね。「森と湖の楽園」でやがて、軽く食事制限するくらいの「ソフト断食」のセミナーを開きます。
暖かいモンゴル遊牧民の家、「ゲル」が建ちました。その中でスローライフとスローフードについて語り合い、いいもの、ゆっくり食べてみませんか。
■清水國明(タレント・自然暮らしの会代表)