今回は田辺陽子さんが制作した作品をご紹介。嫁入り道具として持ってきたグリーンの反物が華やかなロングドレスになりました。

　「元々は訪問着にしようかと考えていましたが、今はなかなか着る機会がないので思い切ってリメイクしました。私は趣味で歌をうたっているので、発表会で着られるような服を…というのが制作のきっかけです。ポイントは襟と袖のシフォンですね。反物の色に合うものを探して付けたので、良い具合に寂しさが解消されてデザインのアクセントになったのではと思います。ただ、柔らかいシルクなのでシワが出やすく、ボディに着けて保管しなければならないのが大変ではあります（笑）」

　２種類のトートバッグはどちらも古い着物をほどいて作ったもの。形や大きさ、ポケットの数など、とにかく機能面を重視してデザインしたものだそうです。

　「メインのバッグの他に本や書類を入れるものが欲しかったんです。そんなに凝ったものではありませんが、とても使い勝手が良いんですよ」

【ロングドレス】

くるぶしまであるロングドレス。ウエストがくびれたデザインですっきりとした印象に。

【トートバッグ】

着物生地とレザー調生地を組み合わせたトートバッグ。内側には複数ポケットで使いやすい。

制作者：田辺陽子さん