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芸能人インタビュー
- 真剣にやるほど笑いが生まれる。笑わせてやろうなんて思っていたら上手くいきません 2024.05.20
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東京の笑いを継承すべく旗揚げされた『熱海五郎一座』。6月2日から始まる『スマイル フォーエバー ~ちょいワル淑女と愛の魔法~』は、新橋演舞場に進出してからちょうど10回目の記念すべき公演です。ゲスト出演される松下由樹さんにお話を伺いました。
一座節目の公演に、伊東四朗さんと松下由樹さんが登場!
朗らかな笑みを浮かべ、どんな問いにもよどみなく答える松下由樹さん。シリアスからコメディまで、幅広い役をこなす演技力に加え、気さくな人柄でも愛される日本を代表する女優の一人です。熱海五郎一座への参加は2016年以来2度目。これまで出演した女優の多くが「また参加したい」と熱望する一座の公演だけに、「念願叶ってすごく嬉しい」と目を輝かせます。
「楽しすぎて、素敵すぎて、是非また出演したいなと思っていました。でも2回出られるチャンスなんて中々ないだろうと思っていたので、記念すべき公演に呼んでいただき、光栄です。前回は本当に盛りだくさんの内容で、とにかく足を引っ張らないようにと思っていましたが、徐々に生まれるお客様との一体感や雰囲気に、こちらがエネルギーを頂いていたのを覚えています。ステージをやればやるほどお客様の笑いが体に入ってくるというのは、やっぱりいいエキスになるんですよね(笑)。だからお客様にとっても、演者にとっても、こういう笑える場所があるっていうのは素晴らしいことだと思います」
新橋演舞場シリーズ10回目となる今年の演目は魔法学校が舞台。三宅裕司さんや伊東四朗さんをはじめとする実力派喜劇人たちが集結し、魔法の物語にありがちな“暗黒”や“邪悪”とは無縁の、爆笑に次ぐ爆笑を届けます。また、大女優が繰り出すボケやツッコミ、アクションなど、ここでしか見られない演出も熱海五郎一座の魅力のひとつ。2016年の『ヒミツの仲居と曲者たち』では、松下さんの立廻りやダンスが評判を呼びました。
「前回は殺陣やタップダンスや歌があって、ずっと舞台中を駆けずり回っている感じでした。あと、アクションの最中に腹筋マシーンで腹筋をするというのもありましたね(笑)。初めてのことばかりでしたが、やってみたい! という気持ちでしたし、こういう挑戦が尽きないのもこの仕事の醍醐味ですよね。定年もないですから、いくつになってもチャレンジし続けたいですし、今回の公演でも私にやれることは、どんなことでもやりたいと思っています」一流の喜劇人とともに元気をお届け。「涙が出るほど笑えます」
コメディエンヌとしての評価も高い松下さんですが、芝居中、笑いを掴みにいこうと考えることは全くないそう。
「与えられた役に沿ってちゃんと演じたときにこそ、笑いや感動って生まれると思うんです。どんな芝居でもそうですが、何かをやってやろう、笑わせてやろうなんて思っていると、上手くいくことはありません。特に喜劇は間合いや空気感が大事ですから、そういったものもしっかり掴んで、真剣に芝居をしなくちゃいけないと思っています」
練り込まれた台本を熟練の役者が本気で演じた時、どんな笑いが生まれるのか? そして、百戦錬磨の喜劇人たちと松下さんはどんな化学反応を起こすのか? 開幕が待ちきれません。
「ここ数年はみなさん外に出られない環境だったと思いますし、ましてや涙がこぼれるくらい笑うとか、つい隣の人の肩を叩いちゃうなんてこと出来ませんでしたよね。熱海五郎一座は、そういうことがすごく自由にできる舞台ですし、特に今回は伊東四朗さんが出られる貴重な機会です。ぜひ劇場にお越しいただき、お弁当を食べて、休憩を挟んで、楽しんでいってもらえれば嬉しいです」■プロフィール
女優/松下由樹
1968年愛知県出身。1983年、映画『アイコ十六歳』で女優デビュー。89年にドラマ『オイシーのが好き!』で初主演を飾る。その後、『ナースのお仕事』、『大奥』、『臨場』などの話題作に出演するほか、バラエティ番組『ココリコミラクルタイプ』のコントでも人気を博す。出演した映画『お終活 再春! 人生ラプソディ』が5月31日公開予定。
■インフォメーション
新橋演舞場シリーズ第10回記念公演
東京喜劇 熱海五郎一座
「スマイル フォーエバー
~ちょいワル淑女と愛の魔法~」
演作/吉高寿男
出演/三宅裕司 渡辺正行 ラサール石井 小倉久寛 春風亭昇太
東貴博、深沢邦之(交互出演) 伊東四朗 松下由樹 ほか
日程/6月2日(日)~27日(木)
会場/新橋演舞場
料金(全席指定・税込)/1等:12,500円 2等:9,000円 3階A:6,000円
3階B:3,500円 ほか
【問】チケットホン松竹 0570-000-489(10:00~17:00)