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芸能人インタビュー
- 人生半ば以上を過ぎて振り返ってみると、無謀な挑戦にこそ意義がありました 2022.11.21
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今年7月にジャズコンサートを開催した真琴つばささん。11月23日には、16名の大編成ビッグバンドとともにジャズのスタンダードナンバーを収録したゴージャスなアルバムをリリースします。そんな真琴さんに奥深いジャズの世界や歌への想いをうかがいました。
英語を猛特訓して臨むジャズ。ソウルフルな歌声をお届け!
凛とした佇まい、一つひとつ美しい所作。まさに今、舞台上から登場したかのような真琴つばささん。
「皆さんどうもベールに包み過ぎているようで。めちゃくちゃ普通の一般人です(笑)」と気さくに笑います。
宝塚歌劇団随一のエンターテイナーとして人気を誇った真琴さん。退団後も歌手や俳優として輝きを放ち続け、歌や演劇以外にも柳家さん喬さんのもと落語に挑戦するなど、さまざまに活躍の場を広げています。
そして、今年7月は、英語を猛特訓し、本格的なジャズコンサートに挑みました。
「英語の歌詞を覚えるのに必死過ぎて世界感を感じるようになるのがやっと。でも舞台に出たら、お客様にも生の楽器にものせてもらいました。宝塚は色々な音楽の宝庫なのでジャズは身近にありましたが、いつか英語で歌いたかったんです。50代後半にしてすごくいい試練を与えて頂きました」
11月23日にはアルバム「真琴つばさ スタンダードを歌う」をリリース。16名の大編成ビッグバンドの演奏とともに楽しめる今作は、『It's Been ALong, Long Time』『Summertime』『テネシーワルツ』など全10曲の歌い継がれるスタンダードナンバーを収録しました。
「今でも通じる歌が実は100年前に作られたミュージカルの曲だったり、『Summertime』もオペラの歌だったと初めて知りました。ジャズは一番しか歌詞が無くて、それを自由にアレンジして歌うのでみんな楽譜と違っていて。元々がどんな歌なのかが分からないのもあって苦労しました。それが、“Thisis Jazz”なんですが。エラ・フィッツジェラルドをはじめ有名な方々の歌を聴いていたら自分の歌に自信が持てなくなって。ボーカルディレクターには理想が高すぎます、と言われました(笑)。初心者なのでアレンジまではとてもいかなくて、スタンダードの曲をスタンダードに、基本に忠実に。もっと自由に歌えたら楽しみも広がるんだろうな」
さらに、11月28日にはC D発売記念のディナーショーを帝国ホテルで開催します。
「お客様との距離が近くに感じられる特別な空気感がディナーショーにはありますよね。バンドの皆さんとのその場の雰囲気で生まれた言葉だったり、遊びの時間もライブならではの醍醐味です。7月のコンサートやC Dよりもさらなる進歩をお見せします! でも、アップアップしてるんだろうなあ…」
演劇などの表現活動とともに歌手も長年続けてきた真琴さん。歌は好きですか、と聞くと「歌うのは好きだけれど怖い」と、意外な答えが返ってきました。
「なにもかも、私は不器用過ぎていつも大変。全てにおいてそうですが、なかなか思う通りにはいかなくて…、いつも落ち込みながらお稽古をしています。でも、思う通りに歌えるようになった時が人生の終わりなんでしょうね。十の壁があったとしたら、全部乗り越えられなくても、一個でも二個でもクリアできればいい。それは絶対に自分の糧になるから。その糧が積み重なって、ちょっとずつでも成長してきたんだと思います。人生半ば以上を過ぎて振り返ってみると、無謀な挑戦にこそ意義がありました。これからは挑戦とともに、経験を積むことをしていきたいです。今歌っている歌を自分のものにしたいし、歌ってみたい英語の歌もあります。私の歌がジャズに馴染みのない方にも楽しめるきっかけになればいいですね」■プロフィール
歌手・俳優/真琴 つばさ
1964年東京都出身。1985年宝塚歌劇団入団、2001年退団。CDリリースやコンサート、舞台、TV、映画出演と幅広く活躍。近年では「8人の女たち」、「行先不明」、新派朗読劇場、「VOICARIONⅨ『信長の犬』」などの舞台出演、「ASTOR PIAZZOLLA Tribute」アルバム参加など。来年1月20日に「朗読音楽会♪~オードリー・ヘプバーンの生涯に思いを巡らす日」、2月~3月で音楽劇「歌うシャイロック」の出演を予定している。
■インフォメーション
MAKOTO SINGS GREATEST HITS WITH BIG BAND
~真琴つばさスタンダードを歌う~
3,850円(税込)発売元:ULTRA-VYBE,INC.
MAKOTO IMPERIAL JAZZ
真琴つばさCD発売記念 バースデイ
帝国ホテルディナーショー会場/帝国ホテル 孔雀の間
日時/11月28日(月)
開場17:30、お食事18:00、ショー19:15~20:15
料金/35,000円(サービス料・消費税込)
出演/真琴つばさ、石田裕人とウィングスジャズオーケストラ(16名編成) 【問】(有)花子03-3225-5530