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芸能人インタビュー
- 私の礎を築いたワハハ本舗 すべてのことに感謝しながら 生涯現役で挑戦し続けたい! 2021.09.21
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笑いあり、歌あり、ダンスあり。抱腹絶倒・唯一無二のワハハワールドが帰ってくる! 実に4年ぶりとなるワハハ本舗全体公演は「和」をテーマに掲げた、その名も『王と花魁』。本公演にかける意気込みをワハハの看板女優・久本雅美さんに伺いました。
「どうすればもっと面白いか」悩み試されるワハハの舞台
「コロナで1年延期になりましたが、久方ぶりのワハハ本舗全体公演です。今回は歌舞伎・能・狂言といった日本の伝統や和の世界をワハハワールドで表現したら面白いんじゃないかということで、このコンセプトになりました。まだ稽古に入っていない段階ですが、これからどういうものを作り上げていこうかすごくワクワクしています!」
テレビ番組などでお馴染みの立て板に水のトークでその場の空気をパッと明るくさせる久本さん。「ワハハ本舗は私の肉であり骨であり血である」と言い切る姿からは並々ならぬワハハ愛が感じられますが、明確な台本がなく、自分のセリフやネタは自分で考えるワハハ本舗ならではのスタイルには苦労も多いと仰います。
「最初ワハハ本舗をつくったときに喰始が『ワハハ本舗は劇団ではなく集団にします』って言ったんですね。一人ひとりが面白い、そういうものにしたいからって。そして『これからの役者は作家性が無いとダメ。だから僕は台本書きません』とも。そのときは作家なのに書かないなんて逃げなんじゃないかと思いましたが(笑)、37年もやってると『あ、確かにそうだな』って思うんです。自分がいま何をしたいのか試されるし、笑いに対してド正面から向き合えるんですよね。ただ、必死に考えたネタが失敗したときにはもう…! 舞台で冷や汗かいて一晩で書き直したこともあります。そうでなくても公演中は、どうしたらもっと面白くなるのかなとか、こっちのやり方もあるなとかずーっと悩み続けているので、ウケたときの喜びは格別ですが、やはり生みの苦しみも大きいですよね」
こうして役者一人ひとりが考え得る最高の笑いを持ち寄り、寝る間も惜しんで作り上げたステージは多くの人たちを笑顔にしてきましたが、内容の過激さばかりに注目が集まることもありました。
「過激だ何だと言われ続けて数十年ですからね(笑)。確かにワハハ本舗って笑いのためなら何でもするっていうのが根底にあるんですが、一定の品を保たせるっていうのはありますよ。例えば私たちのパフォーマンスで『裸侍』というのがありますが、あれも大事な所は絶対に見せないのがワハハの美学。以前ゲストに呼んだ方がそのパフォーマンスをやって、見せちゃったことがあるんですが、そのとき喰さんは烈火のごとく怒りましたから。『そんなの笑いじゃないんだ!』って。ただ過激ネタを連発するだけでは何の意味もない。だからワハハのネタにはファンタジックだったり、文学的だったり何かアイデアや見せ方が必ずあるんですよね。どうせ下ネタでしょと言って見に来た方が『あれ? 面白いじゃん』と誤解が解けることもしょっちゅう(笑)。ですから、まだ見に来ていない方はぜひ足を運んでみてください!
本公演のサブタイトル「いつまでもあると思うな、ワハハ本舗」にもあるように、正直、年齢を重ねてきて、そりゃ若い頃と比べたら飛んだり跳ねたりは無理っていうのもあります。でも私たち年寄チームは年寄チームなりに、皆さんに喜んでいただくために全力で頑張って、行けるところまで行きたいと思っていますので、ぜひ楽しんでいただき、良い時間をともに作り上げることができれば嬉しいです。『ゴールは見えてないけど近いことは知っている』という状況の中、続けられること自体に感謝して生涯現役でどこまでやれるか挑戦していきたいですね!」■プロフィール
女優/久本 雅美
1958年大阪府出身。短大卒業後に上京し、劇団東京ヴォードヴィルショーに入団。1984年、同劇団のメンバーだった柴田理恵や佐藤正宏らとともにWAHAHA本舗を立ち上げ、舞台女優として活動。日本テレビのバラエティ番組『今夜は最高!』出演以降はお茶の間の人気者として定着し、『ヒルナンデス!』『秘密のケンミンSHOW』(NTV)、『ぴったんこカン・カン』(TBS)などでレギュラーを務めている。
■インフォメーション
WAHAHA本舗 全体公演
「王と花魁」
構成・演出/喰 始
出演/柴田理恵 久本雅美 佐藤正宏 梅垣義明 ほか
会場/新宿文化センター 大ホール
日程/10月28日(木)~31日(日)
料金(全席指定・税込)/S:9,800円 A:8,800円
※当日券は前売の800円アップ
【問】サンライズプロモーション東京0570-00-3337(平日12:00~15:00)