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芸能人インタビュー
- あなたも私もひとりではない この星でつながる大切な命。今、伝えたい想いを歌にのせて 2017.11.20
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デビュー45周年を迎えたイルカさん。音楽活動のほか、IUCN(国際自然保護連合)の親善大使を務めるなど、活躍の場を広げています。そんなイルカさんが「惑星日誌~今、伝えたいこと~」を発表。自伝的なアルバムとなった新作についてお話をうかがいました。
妻として、母として人生を振り返る新曲『人生フルコース』
トレードマークのオーバーオールとフォークギター。デビュー当時と変わらぬ姿でうたうイルカさん。デビュー45周年を迎え、記念アルバム『惑星日誌~今、伝えたいこと~』を発表しました。これまでの感謝の気持ちがあふれるオリジナルアルバムです。 収録するのは、親善大使を務めるIUCN(国際自然保護連合)の歌や熊本復興への願いをこめて収めた熊本市制100周年記念市民ソング『光るグリーンシティ』、提供曲のセルフカバー、新曲など全12曲。イルカさんらしい明るく優しい歌が揃います。 中でも注目なのは自分の人生をうたった楽曲。『Jazz屋の娘』では、忙しいジャズマンの父や家族との幸せな日常が楽しいメロディにのせて描かれます。 「最近、昭和という時代がよく思い出されるんです。私の子どもの時はみんな貧しかったけれど、心は豊かだった。あの時代の空気感を歌にしたいと思ってつくりました」 また、ひとりの女性として今までを振り返る『人生フルコース』。イルカさんは後にプロデューサーとなる神部和夫さんと大学時代に出会い、フォークグループ〝シュリークス”を結成し結婚。娘から妻となり、母となり、そして訪れる最愛の夫との別れ…。淋しい日々もあったけれど、この先も前を向いて歩いて行こう、という心情が綴られます。 「私たちの世代はこれから先もたくさんの楽しみが待っていると思うんです。この歌は特に同年代の方に届けたい。年齢なんか気にしないで楽しんでください。人生がフルコースだったら、なんてったってデザートはこれからなんだから!」
子どもの頃の夢は獣医? 歌が繋いでくれた憧れの世界
代表曲の『なごり雪』をはじめ、『雨の物語』『まあるいいのち』などイルカさんは多くの名曲をうたってきました。しかし意外なことに歌手になるつもりはなかったと言います。 「歌は好きだけれど、引っ込み思案で芸能界は自分の世界ではないと思っていました。夫と出会わなければ、イルカは誕生していなかったでしょうね。子どもの頃は生きものに関わる仕事がしたくて夢は獣医さん。これまでいろいろな生きものの歌をつくってきました。そのご縁から、私は今、絶滅危惧種や自然環境を守るIUCNの親善大使を務めています。大好きな歌で自分の理想の世界と繋がることができた。こんな幸せはないです」 イルカさんは定期的にコンサートを開催し、IUCNを広く知ってもらうよう尽力しています。そこには、幼い頃から抱き続けた想いがありました。 「犬、猫、虫や人も、姿形は違っていても、命を通して見れば同じ。みんな大切な命として、この星の上で繋がっています。だから、あなたも私もひとりではない。命は決して孤独ではない。そんな想いを私は歌や絵本にこめ続けてきました。でも、どう受け止めるかは皆さんの自由です。想いに共感してもらえなかったとしても、まずは歌の世界を楽しんでほしい。ただ、少しでも命の大切さを伝えられたら嬉しいですね」と、ほがらかに微笑みました。 家族から地球まで〝大切にしたい”というイルカさんの想いが広がる『惑星日誌~今、伝えたいこと~』。音楽を通して感じるのは、命の煌めき、温かい繋がり。イルカさんの優しい歌声で、心穏やかになれる一枚です。
■プロフィール
シンガーソングライター/イルカ
東京都生まれ。女子美術大学在学中にフォークグループを結成、1974年ソロデビュー。翌年、『なごり雪』が大ヒットし、シンガーとしての地位を確立。2004年、IUCN(国際自然保護連合)親善大使に就任。歌以外に絵本執筆や着物制作、女子美術大学の客員教授も務める。
■インフォメーション
惑星日誌 ~今、伝えたいこと~
発売中/3,000円(税込) 発売元:日本クラウン(CRCP-20549)
〈コンサート情報〉
イルカ クリスマスディナーショー
■会場/タワーホール船堀 日程/12月21日(木) 料金/25,000円※全席指定・税込
【問】船堀マツヤサロン03-5676-5511