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芸能人インタビュー
- 歌が繋ぐ大切な出会い。共に過ごす喜びをこめてあなたを歌で抱きしめたい 2015.12.07
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時代や現代に生きる人々をまっすぐに見つめ、心に響く歌を届け続ける加藤登紀子さん。今も年間約60ステージでうたう加藤さんに、最新アルバム「百歌百会」、また年末恒例となっているイベント「ほろ酔いコンサート」について伺いました。
■今までとこれからの出会いを描く新作『百歌百会』
今年、歌手デビュー50周年を迎えた加藤登紀子さん。半世紀に渡り心に残る歌を生み出し続けています。熱い歌手人生には、多くの出会いがあり、出会いから生まれた歌がありました。 新作アルバム『百歌百会』はそんな〝出会い”がテーマ。詩人・相田みつをさんの詩を歌にした『人間だもの』、作家・倉本聰さんの詞『コージ』、旧知の仲であるなかにし礼さん作詞の楽曲『さくらの唄』など、交流のあるアーティストとの共作や加藤さんが提供した楽曲などを収めました。また、今年ラトビア・リエパーヤ楽団を招いたコンサート音源も収録。合唱団200名を率いた『百万本のバラ』は心揺さぶる壮大な響き。そして、表題作『百歌百会』。明るく軽快な曲調で、〝人生に乾杯、出会いに乾杯”と人生の輝くような瞬間を祝います。
「『百歌百会』というタイトルは、〝一期一会の百倍分、出会いを大切にする”という意味で付けました。相田みつをさんや倉本聰さん達との出会いも、コンサートに来る1人ひとりとの出会いも私にとっての百歌百会。今ここに皆といることを私は決して忘れないよ、という思いをこめています。今年の『ほろ酔いコンサート』のテーマソングです」 『ほろ酔いコンサート』は40年以上続く加藤さんの年末恒例のコンサート。歌と共に日本酒を振る舞う楽しいイベントです。
「1971年の日劇ミュージックホールで、お客さんにお酒を出したのが始まり。皆あんまりいっぱい飲むから、私も酔っ払っちゃえっ! て一緒に飲むようになったの(笑)。今はそんなに飲みませんが、リラックスして真っ直ぐ皆さんと向き合えるのが好きです」 観客との掛け合いも楽しみながら和やかに行われるコンサート。それは、世代や立場に関係なく開かれた場。加藤さんが目指す音楽のかたちです。子どもからシニア世代、元気な人から落ち込んでいる人まで、さまざまな気持ちを持ってやってくる人をひとりもとりこぼさず、喜びも悲しみもまるごと歌で包みたい。相手の心を掴んで近づきたい。
「抱きしめる関係」 少し考えてから、加藤さんは音楽で伝えたいものをそう表現しました。寄り添い、抱きしめるような優しさや激しさが感動と共に聴く者に癒しを与えるのです。 「同世代は共に成長し、その次の世代も育ち大人になっていく。中には40年以上欠かさず来てくれる人も。皆と毎年ここで会えるから、50年続けられました。私にとってなくてはならない場です」 今が一番仕事が充実していると言う加藤さん。すごく忙しかった30代は、今を楽しむための仕込みの時期。そして50代は折り返し地点。「50歳を乗り越えるのは大変だと思ったけれど、100歳に向かうのではなく0歳へ戻るのだ、と考えるようにしたら楽になりました。だから今年、私は28歳になります」と明るく笑います。
「私たちの世代は、経験も積み、時間の余裕もできて良い時期を迎えていると思うのです。より自由に好きなことを楽しめます。皆さんも思いきり楽しむ時間を見つけてほしい。私のコンサートにも是非、遊びにきてください。ご夫婦で手を繋いで、お友だちと一緒に、もちろんおひとりも大歓迎!! 一緒に楽しい時間を過ごしましょう!」
■プロフィール
歌手/加藤 登紀子
かとう・ときこ 1965年、東京大学在学中に第2回日本アマチュアシャンソンコンクールに優勝し歌手デビュー。1966年『赤い風船』で日本レコード大賞新人賞、1969年『ひとり寝の子守唄』、1971年『知床旅情』で日本レコード大賞歌唱賞を受賞。国内以外でもカーネギーホールをはじめ、世界各地でコンサートを行っている。
■インフォメーション
百歌百会
発売中/3,000円(税込)
発売元:ユニバーサルミュージック(UICZ-4339)-------------------------------------------------
ほろ酔いコンサート2015
■会場/有楽町・よみうりホール
公演日/12月28日(月)・29日(火)開場14:30・開演15:00
料金/全席指定6,500円(税込・お酒付)
【問】トキコ・プランニング03-3352-3875