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ジュリー・ガヴラス/映画監督 『ぜんぶ、フィデルのせい』インタビュー 2008.01.12
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激動の時代を生きた少女が変化を遂げる成長の物語です

 1970年、パリ。弁護士の父、雑誌記者の母、やんちゃな弟… 大好きな人たちに囲まれ、庭付きの家で何不自由なく幸せに暮らしていたアンナ。そんなある日、父が共産主義に目覚めてしまいます。狭いアパートに引越し、髭だらけの怪しげな大人たちが毎日入り浸り… これまでとは全く違う生活を余儀なくされたアンナは、不満を爆発させます。

 ジュリー・ガヴラス監督の映画『ぜんぶ、フィデルのせい』は、世界全体が激動の波に翻弄された70年代のパリを、9歳の少女の目線を通して描いています。

 「広い家でお姫様のように暮らし、狭い世界で満足していたアンナが、少しずつ外の世界へと心の扉を開きます。9歳はまだまだ家族との繋がりが強い年齢。変化していく家族に揺さぶられながら、少女が『自由』や『社会』というものを自分なりに理解し、成長していく物語を描きたかったの」

 『ふくれっつらのヒロイン』と言われる主人公のアンナを演じたのは、500人以上もの中から選ばれたニナ・ケルヴェルです。

 「最終的に絞られた五人と一人ずつ話をしていると、唯一ニナだけが途中で飽きて他の子と遊び始めたの。大人に媚びない態度がアンナのイメージに合っていた。帰り際のニナの『映画に出るって友達に話しちゃったから私を出して』っていう台詞も決め手かな(笑)」

 キュートなヒロインの仏頂面が見所です。

 

ぜんぶ、フィデルのせい

©2006 Gaumont-Les Films du Worso-France 3 Cinema

監督/ジュリー・ガヴラス

出演/ニナ・ケルヴェル他

1月19日(土)より、恵比寿ガーデンシネマ他にて全国ロードショー

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