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苦手な人との向き合い方 2024.11.01
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「苦手な人とどう接したらよいですか」
 こんな悩みは後を絶ちませんが、私はいつも首を傾げてしまいます。というのも苦手な人とうまく接する必要はなく、相手に会わなければいいとすら思っているからです。苦手な人と接して得られるのは無用なストレスであり、心身の負担にしかなりません。
 とはいえ、人間関係は複雑でときに煩わしいものです。いくら自分が避けたくても顔を合わせたり、連絡をしなければいけない場面が出てきます。そんなときは「苦手な人と接する時間や機会を少なくすること」を心がけてください。
 たとえば、同席しなくてはいけない場合はなるべく近くに座らない、連絡する際は電話ではなくメールで済ますなど、少しでも相手と距離を置いてください。些細なことですが、これだけでもストレスが軽くなります。
 よくある失敗はよい人を演じたり、余計な気を遣い、自ら苦手な人と接することです。相対する時間が増えるほどストレスは溜まりますし、我慢してまで相手のご機嫌取りをした自分に嫌気がさすこともあります。
 現代はSNSが普及し、他人からの評価が数字で分かる時代となりました。私はアスリートや文化人と交流する機会があります。彼らは有名になるほど多くのファンができる一方、アンチも増えていきます。ここで共通しているのは「他人からの悪口は気にしない」という強いメンタルを持ち、割り切ってSNSを利用していることです。
 自分を好きでいてくれる人がいれば、嫌いな人もいるのは当然のことです。「苦手な人とどう接したらよいか」という悩みには、心のどこかで苦手な相手からも好かれたい、または嫌われたくないという願望があるのかもしれません。その思いを捨てることが、人間関係でつまずかない第一歩になるはずです。

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