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天気と片頭痛 2024.08.19
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 血流障害により、こめかみや側頭部がズキズキとした痛みが現れる「片頭痛」。女性に多い症状ですが、低気圧の日になりやすい特徴があります。

 前回、話したように、天気と血流を司る自律神経は深く関わっています。気圧とは空気の重さによって押される力(圧力)ですが、私たちは常に約15トンの圧力を受けています。けれど、これほどの圧力を受けても体が膨張したり、しぼむこともなく、夏でも冬でも体温は変わりません。それは人間に体内の環境を一定に保とうとする力(ホメオスタシス)が備わっているからです。これを管理しているのが自律神経。天候や気圧の違いに合わせ、自律神経が働くことで、体を安定させているのです。

 天候の変化が緩やかであれば、自律神経は余裕をもって対処できます。ただ、天気の急変は要注意。近年は異常気象が続いていますが、急激に気温が変化したり、台風やゲリラ豪雨に見舞われることもしばしば。こうした急変には自律神経の働きが追いつかなくなります。自律神経のバランスが乱れ、その結果、体内でさまざまな不調を招くのです。

 片頭痛もそのひとつ。低気圧が近づいていたり、雨が降っているときは、自律神経のひとつ副交感神経の働きが優位になります。このときに血管が拡張し、神経を刺激することで痛みが生じます。さらに空気中の水分が多いと体は汗をかきにくく、体内は〝水はけが悪い状態〟に陥ります。体内に余分な水分が溜まり、血液はドロドロになっています。

 頭が痛み始めたらカーテンを閉めて部屋を薄暗くし、横になるか安静にしてください。血管の拡張を抑えると痛みが和らぐことがあるため、こめかみを冷やしたり、症状が軽いときはカフェインを含む緑茶やコーヒーなどを飲むのもよいです。水分不足も片頭痛の一因なので、日頃からこまめに水分を補給することも重要です。

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