スマートフォンなどの携帯端末が広く普及し、その手軽さから年始の挨拶をメールやSNSで行う人が増加しています。しかし、喪中のメールやSNSを受け取った方からは「相手にも故人にも失礼だ、手を抜いている」など批判の声も。
普段から年賀状でやり取りしている相手や、以前、メールアドレスやLINEを交換したきり連絡を取っていないような相手に対してはNGです。若い方なら一般的かもしれませんが、お相手の世代や背景などを思い浮かべながら考慮した方がいいでしょう。
それに伴ってか「高齢のため、今回を最後に年賀状をおしまいにしたいのですが、文章はどうすれば失礼にならないですか?」というようなご質問が増えています。
無理をして年賀状を書き続けることはせず、自ら年賀状の終了を宣言する、言わば『年賀状の卒業』です。これには相手の気持ちを害さないよう配慮が必要です。
要点は、終了したい理由、終了したい旨の言葉、お付き合いへの感謝の言葉を書くことです。「筆を取ることが難しくなってきました」あるいは「以前のようには文字の読み書きができなくなってきました」など、あなたの事が嫌だから終了するのではありませんよ、ということが伝わる文面を心掛けたいものです。また今年は「コロナ禍」というワードが飛び交いましたが、「禍」は忌み言葉であるため、年賀状に書くことは避けましょう。