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暮らしの中の仏事
- なぜお彼岸にお墓参り? 2020.03.24
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仏教では仏様の住む世界を彼岸と呼び、そこは煩悩を断ち切った悟りの世界で、西の方角にあるとされています。太陽が真東からのぼって真西に沈み、昼夜が同じ長さになる「春分の日」「秋分の日」は、仏様と私達が最も近づける時期とされ、その時期をお彼岸と呼ぶようになりました。
この時期、お寺では彼岸会(ひがんえ)と呼ばれる法要を行います。元は平安時代に不遇の死を遂げた早良親王(さわらしんのう)の霊を供養するための法要でした。それが民衆にも広まっていき、お彼岸の7日間は善い行いをする・功徳を積む期間と考えられるようになり、いつしか「お彼岸にはお墓参りをする」と変化していったようです。
ちなみに仏教では悟りの世界・彼岸に到達するために、六波羅蜜(ろくはらみつ)という6つの行いを実践します。『六波羅蜜の6つの行い』一、布施(ふせ) 善い行いをすること。二、持戒(じかい) 相手のことを考えな がら、人間らしく生き ること。三、忍辱(にんにく) 苦しみや悲しみ、困難 に耐えること。四、精進(しょうじん) 何事にも一生懸命に努 めること。五、禅定(ぜんじょう) 心の平静を保って流さ れないこと。
六、智慧(ちえ) 物事の道理を正しく理 解すること。仏教の教えに利自即利他(りじそくりた)という言葉があります。誰かのためになることを行っていれば、いつか自分の利益になってかえってくる、という意味が込められているそうです。六波羅蜜はまさに利自即利他の実践になるわけですね。
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