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暮らしの中の仏事
- 知っておきたい“喪中”のこと 2016.11.07
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毎年、年賀はがきが売り出される頃になると、年賀欠礼に関する問い合わせが多くなります。
近親者が亡くなった場合に、一定の期間、死を悼(いた)み、身を慎むことを「忌服(きふく)」と言ったり、「服喪(ふくも)」と言ったりします。門戸を閉じ、酒肉を断ち、弔(ちょう)せず、賀(が)せず、音曲をなさず、嫁とりをせず、財を分かたずというようなしきたりの名残が、今日も部分的に受け継がれています。忌服期間中は、故人の冥福を祈り、行動を慎み、晴れがましいことや派手な行動は慎みます。正月飾りや正月料理、お屠蘇でのお祝いはしません。年始まわりや神社、仏閣への初詣も控えるのが一般的です。
明治に出された太政官布告では、忌(忌中)と服(喪中)の期間を定めていました。忌と服は、謹慎度の深さによって分けられますが、おおまかには、忌は自宅に謹慎する期間、服は喪服を着用する期間と考えていいでしょう。現在ではもちろん、こうした法令はすべて撤廃されていますが、仏事の慣例としては、今もこの太政官布告が一つの目安にされていて、たとえば父母の死亡に際しては七七忌(四十九日)までが忌中、一周忌(一年間)までが喪中とされることが多いようです。
お問合せには「昨年末に父母が亡くなり、年明けに葬儀をあげた場合、年賀状はいつまで控えたらいい?」というご質問がよくありますが、喪中の数え方は、葬儀を出した月ではなく、亡くなられた月から数えますので、昨年12月から数えて13ヶ月ですから、今年の12月末で喪は明けます。例年通り年賀状を出して構いません。
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