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暮らしの中の仏事
- 子どもたちのお正月 2010.07.06
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今年もいよいよ残りわずかとなりました。大野屋のホームページには、「知っておきたい 昔からの言い伝えの意味や由来」というページがあります。昨年は年末のしきたりをご紹介しましたが今年は、子どもにも馴染み深い正月のしきたりの意味をご紹介します。
お年玉の意味は?
子ども達にとってお正月の一番の楽しみはなんと言っても「お年玉」です。「お年玉」と言うと今ではほとんどがお金ですが、昔は男の子には刀や凧やすずり・筆、女の子には羽子板や扇子やきれいな小箱(紅箱)などが贈られました。さらに古い時代には、年神様からの贈り物として、年長者から年下の者に、お米を白紙に包んでひねったものや、丸いおもちを贈りました。昔は、お米もおもちも特別な日のごちそうでしたし、刀はもちろんのことおもちゃやすずり・筆などの文房具も普段はなかなか買えない貴重なものだったのです。おせち料理の意味とは?
おせちは、「せちく」(節供)といって、1年の中の季節が移り変わる節目の時(せつ(節))の日に、豊作や家族の幸せを祈って、神様におそなえした料理が始まりです。「せつ」はお正月だけではないので、「おせち」も本当はお正月だけの料理ではないのですが、今は「おせち」といえばお正月の料理と考えられるようになりました。「おせち」に入っている料理には、それぞれ意味がこめられています(表参照)。その他にも「年賀状」や「かるた」の由来などお正月に関する答えが載っていますので家族が集まる良い機会なのでお子さんやお孫さんに教えてあげてはいかがでしょうか。黒豆:まめ(元気)に過ごせるように
数の子:たまごの数にあやかって、子だくさんを願います
田作り:豊作
昆布巻き:「よろこぶ」という言葉に通じることから
栗きんとん:黄金色で華やかなことから、縁起が良いとしておせち料理に入れられるようになったといわれています。また栗も昔から縁起の良い食べ物として大事にされてきました
さといも:さといもは一つの苗からたくさんのいもができることから、子だくさんのねがいをこめて
八ツ頭:大勢の人の頭になれるように
ブリ:成長するに従って名前が変わっていくことから出世魚といわれている
かち栗:“くり”回しよく勝てるよう
干し柿:“かき”取れるよう幸せをあつめられるよう