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暮らしの中の仏事
- お墓のメンテナンスを考えませんか? 2009.11.20
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7月から9月にかけては、お盆やお彼岸などお墓参りをする機会が増える時期です。お墓は代々子孫に受け継がれ守られていくものです。ひと言にお墓といっても、様々なパーツが組み合わされてできています。長い間、風雨や日光にさらされているうちに墓石が汚れ、変色、破損し、また地震の多い日本では大きな地震で大切なお墓が倒壊する可能性もあります。弱い地震でも回数が重なると墓石に負担がかかり破損することも考えられます。
どんなに美しく立派なお墓でも、大きな地震に耐えられる構造になっていなければ永代まで安心してお墓を守ることはできません。
そこで、地震から墓石を守る免震工法が近年脚光を浴びています。接着剤や吸収材などで地震の揺れを吸収することで、墓石の倒壊を防ぐことが可能になります。また地震対策だけでなく、拭き掃除や庭の手入れ、リフォームといった家と同じようにお墓にもメンテナンスが必要です。お墓をいつもきれいにする習慣は、祖先や家族を大切にする事と同じです。いつまでも気持ちよくお墓参りができるように、日頃のお手入れが必要です。
経年によってお墓も少しずつ劣化や変色、コケなどが出てきます。基礎や石碑の黒ずみや目割れ、外柵や墓誌などのコケは汚れが目立つだけでなく、風雨にさらされてこびり付き落ちにくくなります。汚れに気が付いたらすぐにメンテナンスしておきましょう。花立ては雨などで水がたまり、金具部分がサビで腐食しやすく、香炉は長年経つと線香の熱で割れやすくなると同時に灰が溜まり汚れやすくなります。予防のためにも花は定期的に取り替え、香炉には金具の皿を置くことで便利で清潔に使うことができます。お墓のメンテナンスは個人でできることばかりではありません。お墓参り際には、気になるところをチェックし、後々大きな費用がかさむ前に石材店に相談しておくのもよいでしょう。