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暮らしの中の仏事
- 樹木葬 2009.04.19
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大野屋テレホンセンターには、最近、少子高齢化や核家族化、血縁関係が希薄になりつつある現在、「永代供養墓を探しているのですが」というご相談が増えています。その永代供養墓のかたちの中でも「樹木葬」へのお問い合わせが数多く見受けられます。
「樹木葬」とは、墓石の代わりに樹木を墓標とする埋葬方法のことを言います。この樹木葬を行うために「墓地・埋葬等に関する法律」に基づき墓地としての許可を得た区域を設けている墓地のことを総称して「樹木葬墓地」と呼びます。樹木葬は、一般的には霊園や寺院などの既にある墓域の一角を「樹木葬」の専用地としていることがもっとも多いようです。ただあえて造成を行わず、自然の里山一帯を墓地として使用する形式のものも存在します。
埋葬方法についても一本のシンボルツリーのもとに複数の遺骨を埋葬する形式や一人につき一本の樹木を墓標として埋葬する形式など複数あります。
樹木の種類もさまざまですが、やはり「さくら」の木の人気が高いようです。大野屋の取扱い霊園のひとつ「奥多摩霊園」にも「永代供養 さくら」という樹木葬墓地があり、4月に霊園の主催する「さくら祭り」の時期に合わせて合同法要が行われます。また「樹木葬」の申込み方法や資格に関しても複数あるようで単純に区画の申し込みをするだけでよいものとお寺やNPO法人などが主宰する団体の会員になる必要があるものなどがあります。「樹木葬」の場合、永代供養墓と同様で寺院墓地であっても宗旨・宗派を問わずに受け入れるところが多いようですが、供養はその寺院の宗派で行われます。また民間霊園内の樹木葬墓地の場合は、年1回の合同法要を行うのが一般的なようです。料金は遺骨を個別で納骨するのか合祀するかによっても違う場合があります。また使用料を支払うだけでよいものと年間に一定の費用がかかるものもあり、一概に「樹木葬」と言っても様々です。ホームページや実際に管理・運営している寺院・霊園に問い合わせるなどしてきちんと確認して検討したいものです。