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暮らしの中の仏事
- 第16回 ペットもいっしょに入れるお墓 2008.04.12
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大野屋テレホンセンターに年々増えているお問合せのひとつに、「今、飼っているペットを家族と一緒に埋葬できるお墓はないですか。」また「ペットの遺骨が手元にあるのですが自分のお墓にいっしょに入れたいのですが。」といった飼い主とペットの埋葬に関するものがあります。
単身世帯を除く4世帯に1世帯が犬あるいは猫を飼育している現在、人とペットの共生関係は深まる一方と言え、一緒に暮らすペットは、もはや大切な家族の一員といえます。従来ペットの埋葬といえば、自宅の庭などに埋葬したり、また市・町・村などの自治体に引取りを依頼するなどがありましたが、最近ではペット専門の葬儀社や霊園などを利用する飼い主が増えています。しかし、それらはペットのみの埋葬であり、埋葬期限がある場合が多く、一定期間が過ぎると他の遺骨と合祀されてしまうなど、ペットが家族の存在だと考える方には心残りかも知れません。
そんななか「ともに生活したペットとお墓も一緒に」という考えを持つ方が増えるのは必然といえるでしょう。今までは、従来からの慣習や心情的な抵抗感から人のお墓にペットを一緒に埋葬することはタブー視されていましたが、メモリアルアートの大野屋が40歳~60歳代の犬または猫を飼育している男女にアンケートを実施した結果、6割以上の人がペットも一緒に埋葬することに肯定的ということが分かりました。理由としては「家族の一員だから」がもっとも多く、「家族と一緒にいつまでも供養できる」「別だとかわいそう」などが上げられていました。
こういった人とペットの共生関係の深まりや宗教観の変化とニーズの高まりを背景に、人のお墓にペットも一緒に埋葬できる「ペット可墓地」が大野屋の「ウィズペット」を中心に各所にできてきました。ペット可墓地と考えると特別なものに思えますが、ペットを一緒に埋葬できるという点を除いては価格や管理方法も一般の墓地と変らないのが通常です。ただ区画を「一般区画」「ペット可区画」と分けるという配慮がされているのが一般的です。また、ドッグランなど付帯設備が併設されている霊園もあります。いずれにしてもペット可墓地を検討する場合は、信用できる石材店に相談し、配慮のいきとどいたペット可墓地を選ぶようにしましょう。
協力/メモリアルアートの大野屋