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暮らしの中の仏事
- 第13回 ご存知ですか?お墓の安全とメンテナンス 2008.01.17
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美しい清潔なお墓は、心にやすらぎを与えてくれるものです。拭き掃除や庭の手入れ、免震対策、リフォームなど、お家と同じように、お墓にもメンテナンスが必要です。まさかの震災から守る、いつまでも美しく清潔に保つためにはどのようにすればいいのでしょうか。
ひと言にお墓といっても、いろいろなパーツが組み合わせられてできています。長い間、風雨や日光にさらされているうちに、それぞれのパーツが汚れ、変色・破損し、まして地震の多い日本では大地震が直撃すると大切なお墓が倒壊する危険性もあります。弱震でも回数が重なると墓石に負担がかかり破損することもあります。どんなに美しく立派なお墓でも、大きな地震に耐えられる構造になっていなければ、永代まで今のお墓を守ることはできません。
そこで地震から墓石を守る、免震工法が近年脚光を浴びています。接着剤や吸収材などで地震の揺れを吸収することで、墓石の倒壊を防ぐことができます。不安を安心に変え、永代までお墓を残すためにも地震対策は万全にしておきましょう。
いつまでもきれいで美しく保つためには日ごろのお手入れも必要です。経年によって劣化や変色、コケなどが出ます。特に外柵や石碑、墓誌などの汚れは目立つばかりでなく、落ちにくくなります。気付いたらすぐにメンテナンスしましょう。また、香炉は熱で割れやすくなると同時に灰が溜まり、汚れやすい部分です。金具の皿を置くことで線香の熱を伝えることなく、灰も溜まり、掃除がしやすくなります。花立は雨などで水がたまり、金具部分がさびで腐食しやすく、時間とともに破損することがよくあります。壊れていたり、汚れていたりするとお花もくすんで見えるので定期的にとりかえたほうがよいでしょう。
お墓のメンテナンスは個人で簡単にできるものではありません。お墓参りの際には気になるところを点検し、後々大きな費用がかさむ前に信頼できる石材店に相談しておかれるのも良いでしょう。
協力/メモリアルアートの大野屋