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暮らしの中の仏事
- 第8回 増えています。葬儀の生前予約 2007.09.05
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多様化の進む葬儀、「自分らしいお葬式がしたい」「家族に自分の葬儀の心配をさせたくない」など敬遠されがちだった「死の準備」を前向きにとらえ、最近では葬儀の希望などを書き込む「エンディングノート」が続々発行されるなど、自分の葬儀について内容や費用、支払い方法などを生前に葬儀社と打合せし、予約・契約する人が増えてきました。お葬式はやり直しがきかないものです。よりよいお別れにするためには、生前に内容を決めておくのが一番よい方法です。
「生前予約」とは、自分の葬儀内容やそれに対する費用、支払い方法などを生前に葬儀社と決めておくことです。家族の同意を前提としていることがほとんどです。葬儀社のいいなりになったり、費用を不明瞭に感じたり、事前に計画を立てられないことが葬儀のマイナス要因になっていました。事前に、こんな葬儀で、誰に知らせて、予算はいくらで…と計画を立てておくことがいざという時の家族の負担を減らすことになります。
葬送業者が扱う「生前予約」では希望の葬儀の相談を受け、具体的に提案書などにまとめたものにして「生前予約書(見積書)」とします。これには緊急連絡人として親族を指定しておくことが必要です。また、当人の了解もとっておきます。身寄りのない単身者も、親族以外の第三者を後見人として立てることができれば利用できるものもあります。また、業者によっては入会金や年会費を必要とする場合があります。契約のポイントとして確認しておきたいことは①契約や変更が可能か(予約後、周囲の事情や本人の考えが変わることも。解約や変更ができるところを選びます)②支払いは契約実行後(先払いだと、業者が倒産した場合など契約が実行されないおそれがあります)③葬儀費用のスライド(物価が値上がりしても、契約どおりの価格でやってもらえるのか、その保証期間を確認)④契約実施の保証(予約先が信頼できる業者であるかどうかを見極める)などです。
葬儀社によってさまざまな生前予約システムがありますので、内容をよく確認し、信頼できる会社を選択しましょう。
協力/メモリアルアートの大野屋