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暮らしの中の仏事
- 第4回 霊園をチェックする 2007.05.29
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一口にお墓を買うといっても、さてどうやって選んだらいいのでしょうか。メモリアルアートの大野屋が行った消費者調査では、お墓を購入する際に重視するポイントが高いのは価格・維持費、管理体制、自宅からの距離、交通利便性となっています。価格や距離が一番先に思い浮かぶのは購入の前提として当然ですが、意外に曖昧なのが維持費です。
お墓を購入すると、年間の管理費を管理会社に支払います。お墓を使用する限りは永久に払い続けるわけですから、管理費は安いに越したことがないと思われがちですが、実際には使用者から集めた管理費で共有部分の清掃や植栽の手入れ、水道代などが賄われています。霊園を長い間きちんと維持していくためには、一定の管理費が必要となってきますから、ある程度の管理費金額と霊園の規模(管理費を納める人数)が必要です。販売中は宣伝もしていますので、霊園が一番きれいにされている時期と考えた方がいいでしょう。実際の管理の良し悪しが問われるのは、販売し終わったあとになります。開園からある程度の期間が経っていてもきれいな霊園は、充分な管理がされていると判断できます。
また、管理会社が良いかどうかも重要です。マンション購入と同じようにお考えいただければわかりやすいと思いますが、お墓はもっと長い期間使用します。
では霊園を見学するとき、どこをチェックすればいいでしょうか。まず、霊園全体がきれいかどうか、清掃や植栽の手入れ、手桶やごみ箱がきちんと設置されているか、トイレがきれいかどうか、見てみましょう。また、管理会社の事務所がきれいか、職員の人数は充分か、接客態度はきちんと教育されているか、サービス内容が明確になっているかなど、項目ごとにチェックしてみると比較しやすいでしょう。
そのほか、見落とされがちなのが、法要設備などの霊園の付帯設備です。法要の際、会食の部屋があるか、駐車場が充分な広さかどうかなどです。しかし結局は、ご自分が霊園に対して何を求めるかを明確にすることが一番重要になります。
協力/メモリアルアートの大野屋