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暮らしの中の仏事
- 第2回 都立霊園を希望する方へのアドバイス 2007.04.18
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大野屋テレホンセンターで、これからの時期に増えるのが、「都立霊園にお墓を建てたいが、どうすればいいか」というご相談です。一昨年から青山霊園が使用者募集を再開し、倍率と高額な墓地使用料がニュースになりました。しかし実際には、都立霊園に行ったことがない、申込み方法などがよくわからないという方も多いようです。
墓地は、地方公共団体(都、市、町、村)が経営する公営墓地と、宗教法人や公益法人などが経営する私有墓地に分けられます。東京都の公営墓地は都立霊園です。昨年の募集スケジュールでは、5月にその年の募集概要を発表、7月1日の広報紙で募集の詳細を発表し、7月半ばまでの2週間に申込書の配布と申込受付を行います。抽選、審査を経て、12月に使用許可証が交付されます。
申込資格は、霊園や墓所の形態によって異なりますが、合葬墓以外の一般墓地・芝生墓地では、①都内に継続して居住している、②埋蔵すべき遺骨がある、③申込者は遺骨と親族関係にあり、祭祀の主催者である、などです。国籍や宗教は問いません。
都立霊園は、管理運営は万全ですし、交通の便やサービスも良好です。価格は、青山霊園は高額ですが、その他は民間霊園に比べると若干安いでしょう。しかし、墓所の単価が安いからと安易に大きな区画を申込むと、墓石の費用が増え、総額がふくらむことになりますのでご注意ください。
一方、都立霊園は申込資格が厳しい、倍率が高い、年に一回しか募集がない、面倒な手続きがある、墓域を自由に選べないなどの短所もあります。墓域の形状や場所が気に入らない、墓石工事を含めた総額が予算を越えてしまったなどの理由から、当選はしたものの結局は辞退した例もあります。
都立霊園に限らず、満足のいく墓地を手に入れるためには、資料で充分に検討し、交通の便や立地、価格、承継などを考慮したうえで、信頼できる石材店でお墓完成までの総額を確かめてから申込むのがよいでしょう。
協力/メモリアルアートの大野屋